キミトボクノハナシ

創作します

2014-01-01から1年間の記事一覧

人間の命はクズ

夜空を見上げてごらんよ。 大統領でも、 総理大臣でも、 サラリーマンでも、 ホームレスでも、 女でも、 男でも、 子供でも、 大人でも、 この広い宇宙では、 みんなクズだよ。 クズが死んだからと言って地球は滅亡しないし、 クズが死んでも世界はいつもど…

空と国

人間は、 人間の身勝手で、 大地に線を引き、 分かれ、 争う。 でも、 空をごらんよ。 あの国で見る空も、 キミが見る空も、 ボクが見る空も、 同じ空。 同じ空を見て暮らす人々が、 どうして争うの?

愛と欲望

一目惚れで好きになった? それは愛情ではなく欲望ではないのか? 一目惚れの相手と結婚した? それは愛情ではなく欲望ではないのか? 人は年をとると外面が変化する。 一目惚れした外面もやがて失われていく。 それでも好きなままでいられるのかい? 内面で…

飛べない鳥よりも、 飛べるのに、 飛ぶことを忘れた鳥が、 何よりも悲しい。

小さな翼

天気の良い午後 歩いていると 少し先に雀たち 何か懸命についばんでいる 気付かれないように そっと 通り過ぎようとしたけど 雀たち やっぱりパタパタと飛び上がってしまった ゴメンね 驚かせたり怖がらせる気持ちなんて少しも無いけれど 驚かせて怖がらせて…

食べるラー油

歩く人、という言葉なら、歩くという動詞の主語は人です。 同じような言葉として、走るクルマ、動く城、飛ぶ鳥、などがあります。 しかし、食べるラー油という商品は、その関係性が崩れています。 ラー油が食べるのでは無く、ラー油を食べるんですね。 なの…

霜晨

ここに来るまでにこんなにも時間がかかった。 出会った頃はボクも若かったしキミも若かった。 キミを喜ばせようとボクが走り回り、 キミはボクのために寝る間も惜しんでくれた。 気づけば歳をとった。 それでもそんなことは気にならなかった。 気にならない…

「らーめん専門店ぶぶか」のメニューで噴いた話

ぶぶか、というラーメン屋さんで食事してたんですよ。 そしたら、隣の若い男性のお客さんが、 「俺は攻めてやる!攻めて攻めてビッグになってやる!」 と熱く語っているのが聞こえてきて、威勢がいいなあと思っていました。 そこへ店員さんが、 「『草食系』…

真夜中。そろそろ日付が替わろうとしていた。 一人暮らしのボクは、寝るための準備をしていた。 そのとき。 ピンポーン。 玄関のチャイムが鳴った。 こんな夜遅くに誰だろう。 珍しい時刻の来客に、ボクは首をひねりながら玄関に向かった。 ドアの前に立ち、…

夜空

ボクは君を思って眠れずに、窓の外の夜空を見る。 君はもう眠りについただろうか、ボクの思いを知らずに。 いつもと変わらぬ明日、変わらぬ君の笑顔。 変わらぬ事を願い、でもいつか変わる事を願う。 伝える事の大切さと怖さの狭間に押しつぶされるボク。 そ…

キズアト

君は新入りの初々しいナースだった そしてボクは君にとっての初めての患者さん 大けがをして入院したとき ボクはもうダメだと思ったけど 君を一目見たとき 大けがに喜んだボクがいた 入院とリハビリ生活が長くなり 君ともずいぶん話したね いよいよ退院 ボク…

哀笑

キミはもういない キミにもう逢えない 優しいキミはもういない なぜ 優しい心は はかなく消えゆくのだろう キミはもういない 目を閉じると キミの寂しげな顔が見えるよ 笑ってほしいな ボクが笑えない分まで

ケンカ

カノジョとケンカした。 カノジョは怒りながら、 「もう!腹立つ!いつもは大好きだけど、今日は普通の好きでいちゃうからね!」 と言ってボクに軽くキスして行ってしまった。 ケンカっていいな。

半袖

冬の澄んだ空気の中 キラキラと輝いていた君の顔 恥ずかしくて まっすぐ見る事ができなかった 今? とても距離は縮まったけど やっぱり 恥ずかしくて まっすぐ見る事ができない でも こっそりチラッと見て とっても明るい笑顔が目に映り ボクは踊りたくなる…

半径

ここに来るまでにこんなにも時間がかかった。 出会った頃はボクも若かったし君も若かった。 君を喜ばせようとボクが走り回り、 君はボクのために寝る間も惜しんでくれた。 気づけば歳をとった。 それでもそんなことは気にならなかった。 気にならないほどボ…

10年後も今と変わらず好きでいてくれる? 君の問いかけにボクは困惑して答えた。 それは無理だよ。 その頃には今よりもっと好きになってるんだから。

目を閉じたあとで

人生は短い 人生はとても短い めまぐるしく生まれ めまぐるしく大人になる めまぐるしく人を愛し めまぐるしく生を終える あっという間の人生の中で この時が永遠に続いてほしいと願うほど あなたを好きでいられた めまぐるしく短く そして すばらしい人生

サヨナラの帰途

ボクたちが別れることは決まっていた。 この道をしばらくいっしょに歩いたら、そのときがやって来る。 キミはボクの隣で黙ったまま歩いている。 ふと向こうを見ると年配の男性が子犬を連れていた。 キミは気持ちをごまかすためか、子犬のもとに駆け寄った。 …

桜の季節

まだ小学生だった ボクはみほちゃんが大好きだった 大好きなのに大好きだと言えなかった いつもなかよく話しているのに なぜそれだけは言えないのかがさっぱりわからなかった 将来の話をした 「ボクは小学生、中学生、高校生、大学生になって大人になって仕…

チケット

別れ際に君はボクに手渡した。 ミュージカルのチケット2枚。 本当は君はボクと二人でいっしょに見に行くために買っておいたらしい。 そんなチケットを君はボクに手渡しながら、 「はい誕生日プレゼント。新しい彼女と見に行ってね。今までありがとう。さよな…

夢の君

不思議な夢だった 夢の中で君と出会い 夢の中で結婚し 夢の中で幸せに暮らした でも夢の中で 自分が夢の中にいる事に気づいてしまった 夢の中で この夢が覚めないでほしいと願った 願えば願うほど それが虚しい願いだと感じた 夢から目覚めた 二度と会えない…

消せないアプリ

iPhoneにはね まいにちまいにちたくさんのアプリが出るんだ だからボクも まいにちまいにちいろんなアプリをダウンロードしては消していく ボクのiPhoneはとっても忙しいんだ でも、たったひとつ 消せないアプリがあるよ ダウンロードしてからずっと残してる…