キミトボクノハナシ

創作します

2014-12-11から1日間の記事一覧

人間の命はクズ

夜空を見上げてごらんよ。 大統領でも、 総理大臣でも、 サラリーマンでも、 ホームレスでも、 女でも、 男でも、 子供でも、 大人でも、 この広い宇宙では、 みんなクズだよ。 クズが死んだからと言って地球は滅亡しないし、 クズが死んでも世界はいつもど…

空と国

人間は、 人間の身勝手で、 大地に線を引き、 分かれ、 争う。 でも、 空をごらんよ。 あの国で見る空も、 キミが見る空も、 ボクが見る空も、 同じ空。 同じ空を見て暮らす人々が、 どうして争うの?

愛と欲望

一目惚れで好きになった? それは愛情ではなく欲望ではないのか? 一目惚れの相手と結婚した? それは愛情ではなく欲望ではないのか? 人は年をとると外面が変化する。 一目惚れした外面もやがて失われていく。 それでも好きなままでいられるのかい? 内面で…

飛べない鳥よりも、 飛べるのに、 飛ぶことを忘れた鳥が、 何よりも悲しい。

小さな翼

天気の良い午後 歩いていると 少し先に雀たち 何か懸命についばんでいる 気付かれないように そっと 通り過ぎようとしたけど 雀たち やっぱりパタパタと飛び上がってしまった ゴメンね 驚かせたり怖がらせる気持ちなんて少しも無いけれど 驚かせて怖がらせて…

食べるラー油

歩く人、という言葉なら、歩くという動詞の主語は人です。 同じような言葉として、走るクルマ、動く城、飛ぶ鳥、などがあります。 しかし、食べるラー油という商品は、その関係性が崩れています。 ラー油が食べるのでは無く、ラー油を食べるんですね。 なの…

霜晨

ここに来るまでにこんなにも時間がかかった。 出会った頃はボクも若かったしキミも若かった。 キミを喜ばせようとボクが走り回り、 キミはボクのために寝る間も惜しんでくれた。 気づけば歳をとった。 それでもそんなことは気にならなかった。 気にならない…